■この商品の特徴
ブラウニーをイメージしたインペリアルスタウト。
【味わいの特徴】
漆黒の外観に茶色がかった泡が立ち上がります。
強く焙煎したモルト由来のチョコレートやコーヒーそして焦がしたトーストのようなアロマに、カカオニブ由来のカカオやストロベリーのニュアンスが加わり、濃厚な味わいを連想させます。フレーバーにもモルトとカカオニブの両方に由来するチョコレートが感じられます。
使用したカカオニブはマヤ・マウンテン・ベリーズ産のもの。イチゴやチーズケーキのようなフレーバープロファイルが特徴的です。
そして、酵母由来の洋ナシ様のエステルも感じられます。
アロマ・フレーバーでは甘さが先行しますが、ローストモルト由来のコーヒーのような苦味とカカオニブ由来のポリフェノールが甘さを引き締め、バランスの良い飲み飽きない味わいとなっています。
【ブルワーからのコメント】
今年もダンデライオン・チョコレートとのコラボレーションビール「Chocolate Brownie Stout」を仕込みました。今回で4回目。
昨年からさらなるレシピのアップデートを行いました。
変更点は主に2つです。
1つめはカカオニブのかわりにカカオハスクを使用していることです。
カカオハスクはチョコレートを製造する過程でカカオ豆から取り除かれる外皮です。
従来、廃棄されることが多かったのですが、風味があることや栄養価が多く含まれることからアップサイクル原料として見直されています。
今回はこれまで使用してきたカカオニブの代替としてカカオハスクを使用して、ビールにチョコレートの香りづけを行いました。
香りの質と量はともにカカオニブとそん色なく、かつコストを抑えて大量のカカオハスクを使用することができたので、これまでよりもリッチなチョコレート感を楽しめる仕あがりとなっています。
2つめは発酵プロセスの見直しです。
リッチになったチョコレートの香りと符号する甘みを残すような発酵管理のアプローチを取りました。
前回はほぼ完全に発酵させ切ってドライだったため、ビターチョコレートのようなニュアンスが強かったですが、今回は単糖・二糖を多く残して、はっきりとした甘みを残し、本物のチョコレートに近い印象を受け取れるように調整しました。
ダンデライオン・チョコレートとはクラフトメーカー同士のものづくりの協働を毎年深めていくことができていて、非常にうれしく思います。