■この商品の特徴
伝統的なスタイルのドイツ風ラガーに、現代的なアロマを少し加えた一杯。
クリーンでドライな黄金色のピルスナーは、控えめな苦味とともに、ハーブやスパイスのニュアンスとシトラスやベリーのほのかな香りが特徴で、大変親しみやすく心地の良い味わいに仕上がっています。
これまで数年に渡り数々のラガーを展開してきた新天地シリーズは、いつしか勇気をもって切り込む未踏の地ではなく、安息の地になっていました。
それは、どういうことかというと、シンプルであるが故に難しいラガーの製造に、当初はこのシリーズをきっかけに勇気を出して飛び込んでいくような気持ちでした。
が、回を重ねるごとに次第にコツをつかみ、いつしか納得のいく水準のラガーを造ることができるようになりました。
すでに恐れというものは微塵もなく、かわりに自信と愛着溢れるお気に入りのシリーズになっていたことから、この度、新天地から「巡り巡って」という新しいネーミングでラガーシリーズを再出発させることになりました。
ドイツのピルスナーほどビールを象徴するクラシックなビアスタイルは他にあまりないのではないでしょうか。
軽やかなホップキャラクターを持ちながらもクリーンな下面発酵ラガーで、非常に飲みやすいのが特徴です。
その絶妙なバランスは本当に非の打ちどころがなく、私自身も普段から愛飲しているスタイルの一つです。
このスタイルは一見シンプルですが、醸造過程で起こるどんな小さなことでも最終的にビールの味わいに現れてしまうため、上手に作るのはなかなか難しいのです。
今回のビールでは、オリジナルに忠実に、100%ドイツ産のピルスナーモルトを使用し、ホップもドイツの品種に限定しました。
そこに、サファイア(Saphir)とハラタウ・ブラン(Hallertau Blanc)を組み合わせたほのかなモダンなツイストを採用しました。
サファイアは、ドイツのノーブルホップに期待されるようなスパイスやハーブのようなキャラクターをビールに与え、それにほんのりとタンジェリン(みかん)を思わせるシトラスの風味も加わります。
もうひとつのハラタウ・ブランは、ノーブルホップ品種が多い地域で同様に栽培されていますが、個性は少し違い、穏やかなトロピカル香と、ぶどうのようなキャラクター、そしてレモングラスのような爽やかな風味をもたらします。
こうして出来上がったジャーマンピルスは、伝統に忠実でありながら、現代的な味わいとアロマを持つラガーに仕上がりました。
淡い色合いとクリスピーでドライな仕上がり、そして繊細なアロマをよりいっそう引き立てるために炭酸強度をやや高めに設定しています。
このビールは食中酒としてもピカイチですし、冷蔵庫で冷やしておいて、仕事終わりの最初の一杯としてもいうことありません。