■この商品の特徴
西はその名の通りアメリカ西海岸スタイルのIPA、ウエストコーストIPAです。
古くは麦のしっかりしたコクと、これでもかというほどのホップの苦味を特徴としたスタイルで、パンチの効いた癖のある味わいが多くのホップヘッズを生み出してきました。(私もその一人でした。)
しかしながらHazy IPAの台頭とともに、スタイルのトレンドは変化してきました。
苦味・渋みを抑え、フルーティ・トロピカルな味わいにフォーカスし、モルトのニュアンスも控えめにした、軽やかでドリンカブルなものがメインストリームになりつつあります。
そんな現代のウエストコーストIPAの流れに則り、クリーンでプレーンなベースに、大量のホップでキャラクター付けをするレシピ設計にしています。
モルト配合は淡色のエクストラペールモルトのみを使用し、なるべくホップアロマをマスクする要素を排除しています。
発酵はラガーイーストを用い、ゆっくりと進め、ホップアロマの揮散を抑え、かつホップアロマをマスクする発酵由来の香気成分を抑えました。
酵母の浸透圧ストレスをなるべく抑えるため、ハイアルコールのベルジャンビアで行われる補糖の方法を採用しました。
これにより、バイオトランスフォーメーションによる ホップアロマの重層化効果も得ることができました。
NZ Hopsの新品種NZH-104は、パイナップル・オレンジのノートが強く、ドライなウエストコーストIPAにぴったりの香りをビールに与えてくれました。
仕事終わりにパイントで飲みたいゴクゴク系IPAです。
ライトゴールドカラーの薄く霞がかった外観。
モルトキャラクターは控えめで、ホップアロマが力強く立ち上ります。
ボディは軽めでドライ。
MosaicとNZ Hopsの実験品種NZH-104の2品種をメインにしています。
パイナップル、マンダリンオレンジの南国感が溢れるトップノートから、ダンク、グラッシーなフレーバーが広がり、クリーンな苦味とともに切れていきます。